【直撃レポート】老舗ブックメーカー『ウィリアムヒル』の日本担当者に率直な疑問を投げかけてみた
更新：2023年04月21日
皆さん、こんにちは！運営事務局の葵です。
ロンドン一等地にあるウィリアムヒル本社に直撃しました！
目次
ロンドンの一等地にオフィスを構える『ウィリアムヒル』
ロンドンの市街地に位置する、全面ガラス張りのおしゃれなオフィス。ここには、全世界のブックメーカー業界で名高いウィリアムヒルのオフィスがあります。
5年前に訪れた時と同様に、清潔で広々としたスペースが非常に印象的でした。（どこか日本の企業のオフィスとも共通する雰囲気がありますね）
フリースペースには無料のコーヒーマシンや軽食（バナナなど）のほか、ビリヤード台やテーブルサッカーといったリフレッシュ用の遊び道具が設置されていました。（このスペースでは、月に一度ピザパーティも開催されるそうです）
オフィス内には、実際のデモ機もありました。普段スマホでベッティングを楽しんでいる私にとって、とても感激した瞬間でした。
その後、日本人担当者に案内され、会議室へ移動。ウィリアムヒルに対する疑問、意見、感想など、率直に聞いてみることができました。
ここは改善してほしい！ペイメント（入出金）について
入出金方法について改善予定はありますか？
実は、2021年9月に『888』の傘下となり、サイトのリニューアルを進めています。更新後には入出金方法を増やす予定だと聞いています。
※：888とは、世界中で2,500万人以上のユーザーを持つオンラインカジノ業界の先頭を走るグループで、2021年にウィリアムヒルの非米国事業を買収しました。
今すぐ改善できない理由はあるのでしょうか？
ウィリアムヒルのシステムは古く、新しい入出金方法を追加するのは難しいようです。
せめてApple Payなど、日本のユーザーが使えないサービスは表示しない方がトラブルを避けられるのではないでしょうか？
この問題には認識がありますが、現在のサイトでは難しい状況です。私自身もユーザーなら、不満を抱くのも無理はないと思います。
日本の市場に関して、ウィリアムヒルの考えはどうなっているのでしょうか？
市場の規模から優先度が低く、今後改善すべき点が多いと感じています。ただ、日本は将来的に投資が進む国になると見ています。
ここだけの話！エピックオッズに関する幻のエピソード
ウィリアムヒルの日本チームはどのように業務を行っているのですか？
マーケティング（広告運用）やユーザーサポート、翻訳・改善提案に加え、日本向けの特別オッズを考案しています。
ウィリアムヒルのエピックオッズも人気ですが、日本チームはそこに関与していないのですか？
私たちは直接関わっていません。イギリスにいるオッズ作成チームが、世界共通のエピックオッズを制作しています。各国ごとの個別のエピックオッズはありません。
日本チームが提案したエピックオッズに関するエピソードはありますか？
これは裏話ですが、2022年ワールドカップの時に、日本チームが考えたエピックオッズが提案されました。
どのような内容の？
日本市場に限ったスペイン戦のエピックオッズです。上層部の了承を得て、日本のアカウント限定で表示する手続きをしましたが…実現には至りませんでした。
増強オッズについては日本チームで考えられているんですね。
【豆知識：増強オッズとは】
通常レートよりもやや高い倍率が設定されるお得なオッズのことです。
そうですね。Jリーグの試合を毎回観戦し、ベッティング項目を考えています。
時差もあるので大変ですね。何か一緒に企画できたりしませんか？
もし可能なら、特別オッズのアイデアを集めていただけませんか？
良いアイデアですね！自分の考えがウィリアムヒルのサービスに載るなんて、サッカーファンにはたまらないと思います。
例えば、来週からJリーグが開幕します。それに合わせてアイデアを募り、その案をウィリアムヒル内で検討させていただきます。
第一回目の企画を実施しました！
2022年2月15日（水）に初回の特別オッズキャンペーンを実施し、計8名のアイディアをウィリアムヒルの担当者に提案しました。
最終的に採用された案は「エウベル選手得点」＋「マリノス勝利」＋「両チーム得点」でオッズは13倍！ワールドカップ後のJリーグ開幕戦を盛り上げるかのように、見事に的中しました！（ウィリアムヒルの担当者も、ブックメーカーズの運営も大いに盛り上がりました）
ワールドカップでの日本代表の躍進に感じたジレンマ
ワールドカップの日本代表の躍進は盛り上がりました？
今回のワールドカップは驚きに満ちていましたね！各試合の展開は素晴らしく、予選だけでもブックメーカー側は赤字だったのではないでしょうか。
予想していなかった国の躍進がすごかったですよね！
日本代表の決勝トーナメント、クロアチア戦の結果はブックメーカーにとって最高のフィナーレでした。実際、その時期の新規登録ユーザーはかなり増加しました。個人的にはもう1、2勝ち進んでほしかったですが。
ブックメーカーとしては良い結果だったと思いました。
あの強豪揃いのグループリーグを日本代表が突破するとは思ってもいませんでした。「日本がグループリーグを突破する」というベッティング項目はすごいオッズになってしまい、大打撃でした。
日本人としては応援したい気持ちがあるものの、難しい心境ですね！
ウィリアムヒルの担当者としては、日本の勝利には喜ぶべきかどうか複雑な気持ちでスペイン戦を見守っていました。
素晴らしい日本人担当者がいるウィリアムヒルに期待大
約2時間にわたって対応していただいた日本の担当者には感謝しかありません。さらに、素晴らしい企画を進める話もできました。
今後、ウィリアムヒルではサイトのリニューアルなど大規模なプロジェクトが進行中ですが、大きな組織ならではの課題が存在します。それでも、問題を一つずつ解決していけば、きっと皆さんにとって使いやすいサービスになると期待しています！
ちなみに、ブックメーカーズの取材チームは2023年2月にロンドンで行われた業界最大規模のカンファレンス『iGB Affiliate London』に参加しました。
【豆知識：iGB Affiliate Londonとは】
業界を代表するオンラインカジノやスポーツベッティングを提供する企業が集まるカンファレンスで、約3000人以上のアフィリエイターと90社以上の企業が出展しています。
カンファレンス参加時の訪問レポート記事も公開しましたので、ぜひご覧いただけると嬉しいです！
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